ヤンキースの名物オーナーといえば

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ニューヨーク・ヤンキースの名物オーナーといえば、故ジョージ・スタインブレナー氏がダントツです。彼はオハイオ州ロッキーリバー生まれで、家族はドイツ系アメリカ人です。彼は家業である船舶製造会社を営み、経営者として辣腕を発揮しました。その結果、巨万の富を築くことに成功し、初めはクリーブランド・インディアンスの買収を試みました。しかし、それは途中で頓挫することになり、代わりにヤンキースを1973年に買収することになります。

ヤンキースのオーナーになったスタインブレナー氏は、球団経営に専念するために本業の船舶製造会社の経営権を売却しました。1974年の12月には最初のフリーエージェントであるキャットフィッシュ・ハンターと5年間で375万ドルという破格の条件で契約しています。その後も、豊富な資金をバックに次々と有名選手を獲得し、1979年にはパドレスからFAとなったデーブ・ウィンフィールドと10年契約を結んでいます。

ニューヨーク・ヤンキースは、1981年から1996年にかけて低迷期を迎え、地区優勝からも遠ざかりました。オーナーのスタインブレナー氏は次々と監督を変えましたが、ビリー・マーチンに関しては解雇と再任を繰り返しました。但し、必ずしも関係悪化が解雇の原因となっておらず、二人の間には家族の絆のようなものがあったと言われています。その他、スタインブレナー氏はウィンフィールドの移籍問題で、不正を働いたとして2年間の資格停止処分を受けています。