ヤンキースの巨大な資金力 高い人気とテレビマネー
様々な世論調査ではメジャーリーグの人気は下火になってきているとされていますが、各チームの資産価値は年々増加傾向にあります。全体的に見ると、地元のテレビ局との契約料の見直しによって収益率がアップしていっているようです。米経済紙フォーブスの2013年の調査では、ヤンキースの収益はメジャーでトップの4億7100万ドルでした。これは2位のレッドソックスの3億3600万ドルを大きく上回ります。内訳を見てみると、収益のほとんどはチケットの売り上げと放映権料が占めていることが分かります。中でもチケットの売り上げは全球団中でトップクラスです。チケットが売れているということは、それだけ観客が入っているということです。ヤンキースはその高い人気で、年間360万人にも及ぶ観客を生み出しています。
また、ヤンキースは2002年に他の出資者とともにYESネットワークという独自のテレビ局を立ち上げ、それを所有しています。そして、2012年には49%の所有権をFOXテレビに売却し、5億ドルの頭金を対価として受け取っています。売却された放映権の価格は右肩上がりで推移しており、2042年には3億5000万ドルに達すると見込まれています。YESネットワークは今もなお年間2億ドル以上の利益を上げており、ヤンキースの資金力を潤す重要な要素となっています。